バンコクは観光客にとって大変人気のある場所です。毎年多くの人々がバンコクにやってきて、その数はなんと1100万人にものぼります。これら多くの人々はバンコクの文化や伝統、そして生活習慣などを学び、愛し、そして受け入れてきました。もっと長い期間での滞在を望んだり、永久的に移住することを考える人もいました。ラオス、カンボジア、マレーシア、ミャンマー、などの近隣のアジア諸国や西欧諸国からやってきた人々は、バンコクに住む事を決意してこの地に足を踏み入れました。バンコクは訪れてくるすべての人を歓迎する都市なのです。
バンコクの住宅事情
タイの人口増加に伴って、タイでは事業用そして住居用の不動産の建築がさかんに行われてきました。これらの不動産は賃貸、そして販売もされています。中には賃貸では物足りなく、自分で不動産を所有したいと思う外国人もいます。しかしここで気になるのは、果たして外国人がタイで不動産を所有することができるのかということです。
外国人が購入できる住宅形態
バンコクにはいくつかの住宅形態がありますが、その中でコンドミニアムだけが外国人が購入することができる不動産です。またコンドミニアムが手続きなどにおいて、一番簡単に手に入れることが不動産でもあります。通常、コンドミニアム物件は高層ビルの一室であり、スイミングプールやフィットネスジム、小さな庭や駐車場などの設備が整っています。中にはロビーにコンビニエンスストアなどを持つものもあります。部屋のタイプとしてはワンルーム 、日本ではなじみのない言い方ですがワンルームマンションにあたるスタジオ (studio)、2LDK にあたる2ベッドルーム (2BR) 、同様に3ベッドルーム (3BR) があります。また購入した後も規定のメインテナンス費用を毎月支払う必要があります。日本でいう管理費にあたるものでビル設備のメインテナンスや修復などに使われます。
タイの法律下では、ビルの総ユニット数の49%までしか外国人に販売することができません。例えば、ビルに100のユニットが存在するとしたら、そのうちの49ユニットまでしか外国人はオーナーになれないのです。残りの51ユニットはタイ国籍を有する市民でなければなりません。外国人は自分の名前でユニットを購入し、そしてオーナーとしての権利を所有することができます。外国人はタイの土地を所有することができませんので、土地付きの一戸建てやタウンハウスなどは購入することはできません。購入することができても、その所有者がタイ国籍の人であるなどの制限があります。結婚して配偶者がタイ国籍であるという場合ならまだしも、業者などの名前を所有者にするのは大変危険です。支払いが終わった途端に自分の名前が名義人なのだから、この不動産は自分のものだと主張するという詐欺を働く人もいるので気をつけてください。
他国に比べるとタイででは外国人が不動産を所有するのは簡単なようです。不動産購入のための書類手続きや契約はいたってシンプルなもので、混乱を招くようなものではりません。購入手続きを始めてから完了まで通常30日から60日の日数を要しますが、もし新築物件であればもう少しその期間は短くなります。
外国人が土地を購入する場合
もし外国人が土地付きの家やタウンハウス、もしくは土地を購入したいという場合、購入することはできても外国人がその不動産の名義人になることはできません。以下の場合によってのみ、外国人が家や土地を購入することができます。
- 1. タイ国籍を所有する友達、パートナー、配偶者などの名義で不動産を購入する そしてその名義人となったタイ国籍の方が不動産のオーナーとなります。
- 2. 土地部分を購入せずにリースする 30年まで土地を賃貸契約することができますので、これにより不動産を所有したわけではありませんが、その上に建つ建築物については完全にコントロールすることができますので、家を建てたりそれを貸し出したりなどできます。
- 3. 会社を設立する ただしその会社の外国資本が40%を超えてしまうと却下されてしまいます。よって、外国資本は39%以下が絶対条件です。39%でも審査などがあり、絶対というわけではありません。38%でしたら無審査で土地を所有することができるようです
不動産会社を利用する
もしバンコクにあまり精通していないようでしたら、信頼のおける不動産会社を通して手続きを行う方がよろしいかと思います。不動産業者でしたら物件についてはもちろんですが、タイの物件に関する法律にも詳しいので、手続き上での心配がなくなるでしょう。タイの不動産会社は購入者に対して手数料はチャージしませんので、ぜひ利用することをお勧めします。