バンコクに移住、定住するとなると、住宅を借りるべきか、もしくは購入するべきか悩むところでしょう。どちらがいいか、これといった正解はありません。すべてあなた次第です。このままずっとバンコクに住むのか、もしくは数年後に日本に帰るのか、ビジネスで度々バンコクに訪れる機会があるのか、知り合いでバンコク滞在を望む人がいるのか、などいろいろな条件を考慮した上で決めるべきです。購入に踏み切っても、その後の利用目的がなく、ただ空室で寝かせておくだけではもったいありあません。場所によっては値段が下がることはないので、寝かせておいてもいずれは投資した金額以上に自分に戻ってくる可能性がありますが、そういった冒険はおすすめできません。将来的に自分がどのようになりたいのかを考えましょう。
バンコクの不動産の現状
独身、既婚に関わらず、毎月の出費で一番費用がかかるのが、住む場所にかかる経費、つまり「家賃」や「住宅ローン」と言えるでしょう。レンタルアパートなどといった賃貸住宅の場合は、だいたい毎月のお給料の三割ほどが家賃にまわされると考えられます。また同じようにコンドミニアムの購入などに至った場合も、だいたい収入の三割ほどがローンへと回っていくでしょう。つまり住宅にかかる費用というのは生活費の中でも大きな割合をしめるのです。この住宅費用を安く抑えられれば、それだけ他の分に予算をまわすことができるのであなたの生活も潤うことでしょう。
現在バンコクは買い手市場です。買い手や、借り手のいない空室の物件がたくさんあり余っているので、売り手よりも買い手の方が強い立場になります。売り手としては空室のままで放置しておくよりは、誰かに借りてもらいたい(もしくは購入してもらいたい)と思っているので、借り手(もしくは買い手)の要求を多少は譲歩する準備はできているでしょう。もちろん法外の値引きの要求は受け入れてもらえないけれど、多少なら受け入れてくれるはずです。
住宅をレンタルするメリット
バンコクでは特に法律的な障害がなく、だれでもアパートメントやコンドミニアムをレンタルすることができます。たとえビジネス目的であっても、観光目的であっても、はたまた移住目的だとしてもそう違いはありません。自分の意思で自分の住む場所を選択できます。
もし賃貸住宅を希望なら、たくさんの選択肢があります。アパート、コンドミニアムのレンタル、もしくはサービスアパートメントの利用。賃貸でしたら、庭などがついているタウンハウスや一戸建て住宅もその選択肢の中に入ります。どの選択肢にしても長所や欠点があるので、自分の中でどこまでが考慮できる範囲でどこまでが絶対条件であるかをしっかり確認しておいてから選ぶようにしましょう。
住居形態以外にも、値段、スタイル、併設の施設、娯楽設備、サービス、立地などいろいろと考えるべき項目があります。バンコクファインダーはもちろん、タイの不動産業者は日本と違って仲介料を借り手からは徴収しません。自分の予算、条件などが分かっていたらそれを伝えれば、不動産業者があなたの目的やライフスタイルにあった物件を紹介して、さらに案内してくれますので利用しない手はないでしょう。バンコクで最高の優雅な生活を送りたいと思ったら、少し高めのコンドミニアムになります。こういった高級コンドは外国人の生活様式に対応しているので、日本人が住んでも大変快適で不都合などもないでしょう。
住宅を購入するメリット
自分の家を持つというのは、自分の城を持つようなもので誰でも憧れるものです。誰でも簡単にできることではありません。きちんと自分の貯蓄や今後の収入などを考慮しながら決めなくてはなりません。さらにバンコクにおいてはこういった予算面での問題をクリアーできても、外国人である日本人にとってはさらに考えなければならないステップがあります。そして、購入した後に何か気に入らない点が見つかったからといって、簡単に別の場所に移るということはできません。先にも述べましたように、今現在のバンコクは買い手市場なので、買うのは簡単でも売るのは大変なのです。今後の状況によって、いつかは売り手が優位になることもありますが、今現在ではそうではないということをしっかりと念頭においておきましょう。
そして賃貸住宅ではない自分の城を持つことの最大のメリットとは、大家さんがいないという点です。日本のレンタルアパートや賃貸マンションは大家さんというのは、ただ賃貸料を受け取るという存在でしたが、タイでは違います。タイの賃貸住宅はたいていは家具などが置かれていて、家具はもちろん部屋の装飾なども大家さんの好みになっています。もし変更をするのなら、その度に大家さんの了承を得なければなりません。また大家さんからそのユニットの賃貸契約を打ち切ると言われてしまったら、そこを出るしかありません。タイでは賃貸契約者の権利というのはとても少なく、立場的には弱いのです。家賃の滞納などもってのほかで、30日以上滞納したら追い出されても文句は言えません。こういった大家さんとのやり取りなく、自分の家に定住できるというというのが購入の最大のメリットと言えるでしょう。
賃貸と購入の違う点
賃貸と購入ではそれぞれメリットがあります。いかに述べる点は賃貸物件と購入物件の違いです。これをメリットととるか、デメリットととるかはあなた次第です。
メインテナンス
賃貸住宅の場合、月々の賃貸料以外のメインテナンス料というものがある物件もあります。例えば、そのコンドミニアムに専属のメインテナンススタッフが居る場合は何か修理を依頼しても、その修理にかかった費用は請求されません。費用は月々支払うメインテナンス料に含まれているからです。逆に自分で不動産を購入した場合は、こういったものの修理はすべて自分の責任となります。自分で修理してくれる人を探して、費用などもすべて自分持ちになります。しかしながら毎月、メインテナンス料を払う必要はありません。
立地条件
アパート、サービスアパート、コンドミニアムといった建物は通常は都市エリアに近い部分に建てられているので、交通機関においての不便さはほどんと感じないでしょう。そして一戸建て住宅などは、逆に都市エリアから離れた所にあります。そのため都市エリアよりも広いスペースがあり、またプライバシーなども保つことができます。 賃貸住宅だったら、契約期間ごとにいろんなエリアに住み替えていって、こういった利点や不利な点を経験しながら最終的に自分に好みやライフスタイルにあったエリアというのを選ぶことができます。ある程度自分の好みなどを知り尽くしていて、ゆっくりとタイでのんびり過ごしたイという方は、庭付き住宅で都会の喧噪から離れて暮らすといいかもしれないですね。